風呂配管洗浄とは?|必要性・効果・料金・業者選びまで徹底解説【完全保存版】
- 元輝 鉢呂
- 8月15日
- 読了時間: 6分

「追い焚きしたら茶色いフレークが浮いた」「お湯がにごる・ニオイがする」——それ、風呂配管(追い焚き配管)の汚れが原因かもしれません。本記事は、風呂配管洗浄の基礎知識からDIYのやり方、プロ洗浄の流れ・費用相場、機種別の注意点、失敗しない業者の選び方までを網羅。この記事だけで、最短・安全・確実に対策できるようにまとめました。
1. 風呂配管洗浄とは?(何を、なぜ、どうやって)
風呂配管洗浄は、追い焚き配管・熱交換器・循環金具など、浴槽の水が循環する配管内部の汚れ(湯垢・皮脂・入浴剤成分・バイオフィルム)を除去する作業です。追い焚きは浴槽の残り湯を吸い込み、配管・熱交換器で加熱して戻す仕組み。汚れが蓄積すると菌が繁殖しやすく、ニオイや濁り、フレークの原因になります。
2. 汚れのサイン|洗浄が必要なタイミング
追い焚き直後、茶色・黒のフレークが浮く
お湯が白くにごる・泡立つ・油膜が張る
鉄サビ・下水のようなニオイがする
浴槽がヌルヌルして取れにくい
フィルターを掃除しても症状が改善しない
チェック目安(セルフ判定):
上記のうち2つ以上当てはまる → 要洗浄
1年以上、本格洗浄を未実施 → 予防目的で洗浄推奨
3. 汚れの正体と発生メカニズム
湯垢・皮脂:人の皮脂や石けん成分が配管内壁に付着
入浴剤成分:にごり系・硫黄系などは付着しやすい
バイオフィルム:菌が作る“膜”。ぬめり・ニオイの原因
温度・湿度条件:浴室は高温多湿で菌が増えやすい
循環構造:残り湯の循環により、汚れが内側へ持ち込まれる
4. 方法比較|市販剤・DIY・プロ洗浄の違い
方法 | 費用目安 | 効果 | リスク/注意点 | 向いている人 |
市販洗浄剤(投入循環) | 1,000〜3,000円 | 軽〜中度の汚れに有効 | 成分・濃度のミスで機器へ負担 | まずは手軽に試したい |
DIY(過炭酸等+手順厳守) | 1,000〜3,000円 | 中度まで可。重度は不足 | 混ぜるな危険。機種別の制約あり | 安全手順を守れる人 |
プロ洗浄(薬剤+高圧/パルス) | 12,000〜25,000円 | 重度まで徹底除去 | 業者品質による | 確実に効かせたい・時短 |
目安:軽度→市販/DIY、中〜重度→プロ。症状が強い・長引く場合は最初からプロが近道です。
5. 自分でできる風呂配管洗浄の手順(安全重視)
※必ず取扱説明書を確認。機種・浴槽・素材により使用NGの薬剤あり。塩素系×酸性の混用は厳禁。
準備物
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)または専用配管洗浄剤
ゴム手袋、計量スプーン、柔らかいスポンジ
ゴミ取りネット(フレーク回収用)
手順(目安:60〜120分)
フィルター清掃:循環口のフィルターを外し、ぬめり・髪を除去
ぬるま湯を張る:循環口より5〜10cm上まで(40℃前後)
洗浄剤投入:規定量を守る(入れ過ぎは配管・パッキン劣化の原因)
追い焚き・循環:10〜20分。薬剤を配管へ行き渡らせる
放置:30〜60分(成分による)。にごり・フレークをネットで回収
再循環:5〜10分。浮いた汚れをさらに剥離
排水→すすぎ:きれいな水を張り直し、10分循環。2回繰り返す
仕上げ:フィルター・循環金具・浴槽を軽く洗い流す
6. プロ(業者)による風呂配管洗浄の工程と所要時間
所要時間:60〜120分(汚れ・構造による)
代表的な流れ
事前点検(機種・配管構造・劣化状況の確認)
機材接続(循環口/アダプタへ専用ホースを接続)
専用薬剤循環(バイオフィルム剥離を狙う濃度・温度管理)
高圧/パルス洗浄(物理的に汚れを引きはがす)
リンス(中和・すすぎ)
動作確認・水質確認(にごり/ニオイの消失確認)
アフター説明(予防法・次回目安・注意点)
プロは薬剤選定・温度・循環時間・圧力をコントロール。重度のぬめり・臭気・黒カビ塊にも有効です。
7. 費用相場と見積りの見方(追加費用の有無)
相場感
戸建て・マンション標準:12,000〜25,000円(税込)
2系統(浴室2カ所など)・ジェット機能:+5,000〜10,000円
駐車場代・出張費:地域や距離で0〜3,000円前後
見積りで見るべき4点
① 基本料金に含まれる範囲(薬剤・時間・すすぎ回数)
② 追加費用の条件(重度汚れ・長尺配管・機種特殊)
③ 作業保証(再発時の再洗浄・返金条件)
④ 支払い方法(現金/クレカ/請求書対応)
8. 洗浄頻度の目安とベストな季節
一般家庭:1〜2年に1回
高齢者・乳幼児・敏感肌がいる:年1回
入浴剤ヘビー/追い焚き頻度高い:年1回
中古住宅購入・入居前:初回の徹底洗浄がおすすめ
タイミングのコツ
梅雨〜夏前に実施すると、ニオイ・ぬめり対策に効果的
大掃除(年末/新年度前)とセットで定期化すると忘れにくい
9. 機種別の注意点(重要)
エコキュート:高温に弱い部材あり。指定外薬剤・高温循環はNG
ガス給湯器:原則は取説順守。濃度過多はパッキン劣化の原因
24時間風呂/循環ポンプ内蔵:DIY禁止が多い。必ず専門業者へ
ジェットバス:噴流系は汚れが溜まりやすく、分解清掃が必要な場合あり
10. 入浴剤・日々の予防策で“汚れをつけない”
にごり系・硫黄系は汚れ付着の増加要因。使用頻度を調整
残り湯の放置を減らし、翌朝に循環運転しない(菌増殖を抑える)
浴槽の毎日洗い+フィルター週1清掃
風呂フタ・小物はしっかり乾燥(カビ予防)
2〜3か月に一度、軽い薬剤循環で予防(取説準拠)
11. 失敗・トラブル事例から学ぶ注意点
酸性×塩素系の混合で有毒ガス → 絶対に混ぜない
濃度の入れすぎ → ゴム・金属・配管へダメージ
すすぎ不足 → 薬剤臭・肌トラブルの原因
機種非対応のDIYを実施 → 故障・漏水リスク
にごり入浴剤直後に追い焚き → 汚れ再付着(すすぎ→追い焚きが安全)
12. 業者選びチェックリスト
作業工程の説明が具体的(薬剤・時間・圧力・すすぎ回数)
追加費用条件が明示されている
事前点検・事後確認(水質・臭気)のプロセスがある
実績・写真が豊富、保証の有無が明記
見積りが固定or上限提示で安心できる
連絡の早さ・丁寧さ(アフターフォロー含む)
13. よくある質問(FAQ)
Q1. どれくらい時間がかかりますか?
A. DIYで60〜120分、プロで60〜120分が目安です(汚れ・構造により前後)。
Q2. 洗浄後はすぐ入浴できますか?
A. すすぎが十分であれば可能です。薬剤臭やヌルつきが残る場合は再すすぎを。
Q3. DIYで改善しなければどうすれば良い?
A. 重度汚れやにごり・臭気が残るときは、プロ洗浄が近道です。
Q4. どのくらいの頻度でやればいい?
A. 一般家庭は1〜2年に1回。高齢者・乳幼児・敏感肌がいる家庭は年1回。
Q5. 入浴剤は使っても大丈夫?
A. 使えますが、にごり系・硫黄系は汚れ付着増の要因。使用頻度とすすぎを意識。
Q6. 賃貸でも依頼できますか? A. 可能です。管理規約や入居前/退去時の実施もおすすめです。
Q7. 24時間風呂はどうする?
A. DIY禁止のことが多く、専門業者の判断が必要です。
Q8. 価格が安すぎる業者は大丈夫? A. 工程短縮やすすぎ不足のリスク。工程・保証の明示を優先して選びましょう。
14. まとめ|最短で清潔な浴槽へ
茶色フレーク・にごり・ニオイは配管内部の汚れサイン
軽度→DIY/中〜重度→プロが効率的
1〜2年に1回の定期洗浄+日々の予防で清潔をキープ
業者選定は工程・追加費用・保証の明示がカギ
nap情報
究湯屋|大阪府八尾市緑ヶ丘5-133-21|TEL 080-3801-9773