【茶色いフレーク・臭いの原因】風呂配管のバイオフィルムを徹底除去する方法
- 元輝 鉢呂
- 8月10日
- 読了時間: 7分

「追い焚きすると茶色い粒やフレークが浮く」「お湯が鉄サビのように臭う」「入浴後に浴槽のぬめりが取れない」。こうした症状の多くは、浴槽からは見えない**追い焚き配管の内側に蓄積した“バイオフィルム(雑菌膜)”**が原因です。バイオフィルムは湯垢や皮脂、入浴剤成分などを餌に増殖する微生物の集合体で、一度層を作ると家庭用の掃除では落としきれず、フレークとして剥がれ落ちて再び浴槽内に出てきます。この記事では、発生メカニズムから家庭でできる対処法、プロ洗浄の工程・所要時間・予約のベストタイミングまで、専門店の視点でわかりやすく解説します。
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この記事でわかること
・茶色いフレーク・臭いの正体とリスク
・バイオフィルムが短期間で再発する理由
・自分でできる対処と安全上の注意点・限界
・プロの洗浄工程(診断〜除菌・中和・仕上げ)と所要時間
・再発を防ぐ日常メンテの設計図
・予約すべきサインと推奨頻度、問い合わせの流れ
まずチェック!予約のサイン(3つ以上当てはまれば要相談)
追い焚き後に茶色・黒っぽい粒/膜が浮く、浴槽の底に沈む
お湯から生臭さ・金属臭・カビ臭がする、日によって強弱がある
入浴後、浴槽のぬめりが普段より強く、洗っても残りやすい
家族に肌荒れ・かゆみ・ピリつきが出やすい、湯上がり後に違和感
引っ越し(入居/退去)の前後で一度も配管洗浄をしていない
1年以上、または使用頻度が高いのに半年以上洗浄していない
バイオフィルムとは?(見えない場所で起こる劣化)
バイオフィルムは、細菌が自ら分泌する多糖類などを“糊”にして、配管内壁に層状の膜を作った状態を指します。浴槽やフィルターの掃除を丁寧にしていても、循環配管の奥は人の手が届かないため、温度・湿度・養分がそろうと増殖が加速します。膜は水流や温度変化の刺激を受けるとフレーク状に剥がれ、追い焚き時に浴槽へ戻り、見た目の不快や臭い、肌トラブルの原因になります。
ポイントは、一部が綺麗になっても“点在”して残ると再増殖すること。だからこそ、配管全体を循環させながら専用薬剤で“層ごと”はがすアプローチが必要です。
なぜ発生する?主な原因5つ(家ごとの“生活習慣”が影響)
残り湯の長時間放置湯温が下がりにくい浴槽内は細菌にとって温床。翌日まで残す習慣があると、配管内で栄養が循環し、膜が肥厚します。
皮脂・湯垢の蓄積家族が多い・長風呂が多い・シャワーだけで済ませない家庭ほど、皮脂と湯垢の総量が増え、バイオフィルムの“餌”になります。
入浴剤の頻用・種類一部の入浴剤成分は膜に絡みやすく、固着を助長します。香料や発色剤が配管に残ると、臭いの原因にも。
高温循環の不足たまに高温で循環させると抑制効果が期待できますが、頻度が低いと追いつきません。
フィルター/ストレーナ詰まり捕集力が落ちると循環不良が起こり、汚れが特定部位に偏在。膜が部分的に厚くなり、剥がれやすくなります。
放置リスク(衛生・機器・暮らしへの影響)
衛生面:フレーク再発、見た目の不快、臭気の強まり。特に小さなお子様や敏感肌の方は入浴後の違和感につながりやすい。
機器面:循環不良や熱効率低下で機器負担が増大。ポンプやセンサーの誤作動・寿命短縮のリスク。
暮らしの質:リラックスのための入浴が逆効果に。入浴回数の減少や清掃負担の増加で生活満足度の低下を招きます。
自分でできる対処と“限界”(安全第一で)
できること(今日からの即効アクション)
フィルター清掃:取扱説明書に沿って、週1回を目安に。目詰まりは循環不良の元。
浴槽のリセット習慣:最後の人が出たら、追い焚き→5〜10分循環→排水→浴槽内をシャワーで洗い流す。
高温循環:週1回、40–45℃で10–15分。抑制効果が期待できます。
残り湯の放置回避:翌朝までに排水。ふたの活用で埃や皮脂の再付着を抑制。
入浴剤の見直し:用量厳守・種類固定。粒子が残りやすいタイプは頻度を減らす。
限界と注意(ここを超えたらプロの出番)
市販洗剤や塩素・酸性洗剤の混用は厳禁。有毒ガスの発生や金属腐食、パッキン劣化を招く恐れがあります。また、自己流の強い薬剤投入は配管の一部だけを侵す“部分ダメージ”を残し、結果として再発を早めるケースも。“層状に広がった膜を配管全体で均一に除去”するのは家庭では困難です。症状が繰り返すなら、無理をせず一度プロでリセットしましょう。
プロの風呂配管洗浄(当店の基本フローと所要時間)
所要時間の目安:90〜120分(症状・機種・設置環境で前後)当店では、症状の原因特定と再発防止までを一連の工程として実施します。
事前診断(可視化):症状ヒアリング、動作確認、濁り・臭い・温度のチェック。必要に応じて循環ポートやフィルターの汚れを確認し、原因仮説を共有します。
丁寧な養生:浴室・床・周辺設備を保護。薬剤や汚水の飛散リスクをゼロに近づけます。
専用薬剤で循環洗浄:機種・材質に適合したプロ専用の洗浄液を使い、配管を全量循環。バイオフィルムを層ごとゆるめてはぎ取る工程を複数回に分けて行います。
すすぎ&中和:薬剤を残さないよう十分量のすすぎと中和処理を実施。肌が敏感な方のいるご家庭でも安心いただける状態に仕上げます。
除菌・仕上げ:再付着を抑える工程で再発リスクを低減。循環性能が回復しているか最終チェック。
アフター説明:Before/Afterの違い、ご家庭の“生活習慣に合わせた”再発防止プラン(清掃頻度・入浴剤の選び方・季節運用)をご提案します。
対応エリア:大阪市・神戸市・西宮市など阪神間エリア(詳細は**[対応エリア]**)
支払い方法:現金・各種キャッシュレス(詳細は**[料金・お支払い]**)
賃貸・分譲どちらも対応:管理規約に配慮して実施します。
よくある質問(FAQ)
Q. 洗浄の頻度は?
A. 標準的なご家庭で年1回が目安。入浴頻度が高い・家族が多い・乳幼児や高齢者がいる・入浴剤をよく使う場合は半年〜1年に一度を推奨します。
Q. 強い洗剤で自分でやってもいい?
A. 混用は絶対に避けてください。塩素系と酸性の組み合わせは危険です。また、材質に合わない薬剤は配管やパッキンを傷めます。再発の早期化や機器故障につながるため、異変が続く場合はプロにお任せください。
Q. 賃貸でも頼めますか?
A. 可能です。原状回復・管理規約に配慮し、作業前後の状態を明確にご説明します。
Q. 小さな子どもや敏感肌でも大丈夫?
A. はい。すすぎ・中和を徹底し、薬剤が残留しないように仕上げます。心配な方は事前に家族構成や肌質をお知らせください。
Q. 浴槽だけ綺麗にしても再発するのはなぜ?
A. 原因は配管の奥にあるため、表面を綺麗にしても膜が残っていれば再び剥がれて出てきます。循環式で配管全体を処置する必要があります。
再発防止のコツ(保存版チェックリスト)
残り湯は翌朝までに排水:栄養と温度の供給を断つのが基本。
フィルター清掃を週1回:目視で汚れが少なくても、細かな詰まりを放置しない。
入浴剤は用量厳守・種類固定:残留を最小化。泡・粒子タイプは頻度を抑える。
週1回の高温循環(40–45℃/10–15分):抑制効果の“積み重ね”。
長風呂の日のリセット:最後の人が出たら、追い焚き→循環→排水→軽清掃。
季節運用:梅雨〜夏は特に増殖しやすいので、頻度を少し上げる。
まとめ:不安が続くなら“早めの1回リセット”が近道
茶色いフレークや臭いは、配管深部に蓄積したバイオフィルムからのサインです。自己流の強い洗剤で一時的に改善しても、配管全体の膜が残れば再発します。一度プロの循環洗浄でリセットし、あとはご家庭の使い方に合わせたメンテ設計でキレイを長持ちさせる——これが最短ルートです。


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